世界の救い方解説【泳げ!ペンギンくん】

2023/05/14オルト

これはラストペンギンのお話です。

つまりファーストペンギンの真逆の人。
じつは歌の間は、このペンギンは一回も海に入っていません。

ラストシーンの

「なんて素晴らしいこの世界を もの凄いスピードで泳ぐんだ
泳ぐのさ、ぼくの海を 美しいこの海を」

はペンギンの妄想であって、分かりやすく例えると、

 

YouTubeに1回も投稿することなく
YouTuberとして成功している自分を想像してワクワクしているシーンなんです。

 

歌が終わってからの演奏で、ようやくポチャリと海に入っていくシーンを表現しています。

YouTubeでMVっぽくデモテープを公開しているのでそちらを見て頂くとイメージしやすいかも。

 

 

 

ファーストペンギンというのは、経営用語的な例え話で
最初に海(市場)に飛び込んだペンギンのこと。
最近よく耳にする言葉な気がします。

 

海の中には天敵のシャチがいるリスクもあるけど
最初に勇気を持って飛び込むことで食べ物にありつける。
新しい市場を切り開いてイノベーションを起こすベンチャー的な行動をする人の例えらしいです。

 

 

 

あれ、何で例える動物が「ペンギン」なんだろう?
ってちょっと考えてみたんですが

出来ないことが多いから、ではないでしょうか。

 

ペンギンは飛べないです。
それによちよち歩きです。

 

これは自戒なんですけど、ぼくは周りを見ては
「飛べるあの人」「走れるあの人」を見て
憧れたり、うらやましく思ったり、あの人みたいになりたい、
なんて思ってしまいます。

 

 


※歌詞を書いた当時のノートより

 

まわりと比べて「出来ない」ことにコンプレックスを感じてしまうものですが
「飛べるあの人」だって走ることは出来ないかもしれません。
ペンギンは陸では最弱ですけど、サンシャイン水族館に行ったとき、
海の中で猛スピードで自在に泳ぐペンギンを見て驚きました。

その時の状況は過去に書いております。

 

もし「コンプレックス感じて、飛ぶ練習するペンギン」がいたら
意味ないことしてるなあって思いますよね。
そんなバカペンギンな自分。
アホだなあって思います。

 

果敢に飛び込むだけがファーストペンギンではなくって、
自分の出来ないことでは勝負せずに、
自分の強みが生かせる海に飛び込む人のことがファーストペンギンじゃないかと。

 

とはいえ「ファースト」である必要もないんじゃない?
ラストペンギンでもええやない。

 

飛ぶことは出来なくても、歩く姿が間抜けでも、
自分の海で泳ごう。

泳ぐのが下手でも、最後のペンギンでもええやない。