ミクスチャー見聞録 【はじまりと終焉】
ミクスチャーバンドの残党、
と自分では勝手に思っているアニングスドラゴンなのですが
最近のバンドもけっこうミクスチャーを名乗っているバンドも多く、
90年代ミクスチャーロック時代をリアルタイムで生きてきた私としては
「どうミクスチャーなんだ??」
と理解が出来ない現代です。(歳でしょうか)
そもそもミクスチャーはファンク+メタル(というかハードロック)のミックスから始まってて、
そういうストレート系で当時大好きだったのは フェイスノーモア
Faith No More – Epic (Official Music Video)
今見ると少しばかりイタいですねえ。。
ギターがハゲてても長髪なとこに男気を感じます(私も同類ですが)
90年代はレッドツェッペリン再評価ブームが重なったので、
当時のミクスチャーバンドもけっこうレッドツェッペリン化してしまった気もします。
私も同様ですが、ツェッペリンはミクスチャーロックの始祖かもしれませんね。
ZEP的ミクスチャーで代表的なバンドと言うとサウンドガーデンがモロです。
これも好きだったなあー
Soundgarden – Spoonman
打倒レッチリ的に現れたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが最強を極めた感があって
それ以降、ファンク、ヒップホップ、メタル的な融合戦争は終わった感がありました。
Rage Against The Machine – Guerrilla Radio
そうそう、漫画「BECK」が映画化されたときに、この曲の完全パクリで笑いました
(よく調べたらレイジ原曲と記載はありました)
BECK – Evolution
最強レイジ登場以降は、ミクスチャーバンドは多様化を図ります。
パワープレイで勝てないんで、差別化を図ったのもあると思いますが、
ミクスチャーという名の通り、R&B、ジャズ、民族音楽などなど
あらゆる音楽を取り入れたバンドが乱立しました。
この時期は面白かった。。
しかしこれが第1次ミクスチャーロックの終焉につながったような気がしております。
ジェーンズアディクションはカッコえかったねえ
Jane’s Addiction – Jane Says
結局、ファンク+メタル、という分かりやすい状態だった初期ミクスチャーロックでしたが。
(鍋で例えるとチゲ鍋でしょうか。)
次第にミックスが複雑化していき
ボサノバやフラメンコ、フォルクローレ、アフリカ、バリなどの音楽が混ざり、
結果よく分からない音楽になってしまってブームが去った気がしています。
(鍋で例えると、ブイヤベースや飛魚出汁、コンソメ、マッシュルームなど加わっている感じでしょうか)
そうそう、ボサノバ+メタルのフアスカってバンド面白かったです。
Huaska – Foi-se
うちのバンド、アニングスドラゴンはこういった混ざりすぎてて分かりにくい、
という第1次ミクスチャーロック終焉時代のバンドが現代に生き残っていた、
という意味でもネッシー(プレシオサウルス)のロゴを使ってたりするんですが
あの素敵な音楽のカンブリア紀のような90年代でしたが、
そこで止まっていることなく、
2020年代のバンドとして進化していきたいなと思っているのでした。
それにしても、今のミクスチャーの定義が分からないんだが。。
逆にミクスチャーバンドを名乗っている我々が、
若い人たちに「なぜ?」と思われていないだろうか…
まあいいか。。