宮本武蔵に学ぶボーカル上達法

2022/04/17オルト

この10年くらいでしょうか。
世間のボーカルの技術は天井知らずに高くなってきてる気がします。

 

ヒゲダン、Ado、YOASOBI、LiSAなどなど、
どれもフレディ・マーキュリークラスに上手すぎて、
どの曲カラオケで入れても撃沈間違いなし、という状態です私。

 

裏声、地声、ミックスボイスを駆使しまくって、
高すぎるところも地声、地声でしか出ないような音域を裏声、とか信じられない。

 

現代のバンドで一番難しいパートはボーカルになっていると思います。

 

もう自分の歌では通用しなくなってきているな、と感じており、
日々、歌の練習をしながら生きております。

CⅮ付きの教則本や、YouTubeのいくちゃんねるでも学んでおります。

 

ですが私が歌うのはオリジナル曲。

 

教則本やYouTubeで学んで実践するだけでは、自分の歌になかなか昇華出来ない問題、
に現在足止めを食らっており、壁を乗り越えるのは難しいと感じるこの頃。

 

現在スランプ中に思い出したのが父に勧められて読んだ宮本武蔵の書いた本でした。

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■ マニュアル人間の限界
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私、いわゆるマニュアル人間です。
何かはじめるときや、困ったときは必ず本を買い込みます。教則ビデオとかもみます。

 

本屋に行けば、すべての悩みやノウハウを得るための偉人たちからのアドバイスが聞き放題。
しかも1,600円くらいしかしないので、利用しない手はないのですが、
教則本をやるだけでカッコいいギターが弾けるようになった、ということは今までありませんでした。

 

教則本ではとっかかりとか方向性、ヒントは得られるのですが、
カッコいいギターを弾けるようになるにはバンド活動し実践するしかありません。

 

本とか教則ビデオは道に迷わないための
「地図」

目的地に到達するためには
「行動」しかありません。

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■ 宮本武蔵「五輪書」
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宮本武蔵が書いた武道書「五輪の書」にこんな一説があります。

 

「構え有りて、構え無し」

 

この本では、上段、中段、下段など5つの型を紹介しつつ、
構えを重視するのは良くない、と説きます。

 

私流に解釈すると
「勉強して型を学ぶことは大切だけど、実践を通じて変化しろ」
ということなのかなと。

 

つまり勉強しないんじゃなくて、勉強した上で「型」にとらわれることなくオリジナルになれ
と私は勝手に思っています。

 

「型」はあくまで上達の手掛かりなのかなと。

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■ 守破離というプロセス
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千利休も同じようなことを言っていて「守破離」という言葉あります。

 

守 - 師や流派に学んだ古典、型を守る段階
破 - 学んだ型を壊す段階。いわゆる「型破り」
(型を学ぶこと無しで破ることは単なる形無し)
離 - 独自に新しいものを生み出し、流派から離れる段階

 

うーん、深いです。

やはり、物事を学ぶのは大体同じようなプロセスを歩むということでしょうか。

 

今、私のボーカルは「守」の段階にいて、「破」の段階の壁にぶち当たってるのかなと。

 

「離」まで行けば完成、という訳ではなく、
時代の変化も早く旧来のノウハウも古くなって、学んだことも通用しなくなります。

なので、守破離、守破離、守破離、を繰り返してらせん状に登っていくことになるのかなと。

 

気の遠くなるプロセスですが、、音楽は本当に一生かけても終わりがないですね。

 

言い換えれば、一生上達の喜びを感じられるとも言えます。

 

本日のブログが何かを学んでいる人の参考になれば幸いです。

今日も頑張って歌練習しよう。

 

ほな!