ロックを勘違いさせた尾崎豊(中学編)

2021/10/27オルト

小学生でゴダイゴが好き、とぼんやり思ってた私。

中学に入ってブラスバンド部に入部してからのこと。

 

トロンボーンパートの直属の先輩(女子)がカセットテープをくれたのが尾崎豊だった。

おそらく他の人にも薦めていたと思うし、彼女に他意はなかったと思うが、
私と来たら、かわいい文字で書かれたカセットレーベル、手紙、
はじめて接した女の子の世界にドキドキしながら家に帰った記憶がある。

だが、ファンシーなレーベルからは想像していなかった音楽が赤いダブルデッキから流れた。

「僕をにらむキミの瞳の光」「愛がしらけてしまわぬよに」
など、これまで知ってたテレビから流れる曲とは全く違う世界観。

この違和感の正体を突き止めるかのように、
何か分からないけどめちゃくちゃ聞きまくった。

今考えてみると、奇跡の名盤だから当然だけど。

「十七歳の地図」
A面
1.街の風景
2.はじまりさえ歌えない
3.I LOVE YOU
4.ハイスクールRock’n’Roll
5.15の夜

B面
6.十七歳の地図
7.愛の消えた街
8.OH MY LITTLE GIRL
9.傷つけた人々へ
10.僕が僕であるために

こうやって見ると凄い。とんでもないラインナップ。
ファーストアルバムのはずなのにすでにベストアルバムだ。

 

中学になったばかりの私は「ロック」というものが分かっておらず、
はじめて「ロックンロール」というタイトルが付いた曲を聴いたのが
A面4曲目の

「ハイスクールロックンロール」

だった。

当然、「これがロックンロールというものか」と中学生は思う訳で。
生まれたての小鳥のように最初見た物を信じてしまって今に至る。

しかし今聴いてみると…

 

 

なんとレゲェでした。スティールドラムまで入ってる。

まあ、レゲェを取り込んだロック、とは言えるけど。
「ロックじゃない曲」にロックって名前付けるのがカッコいいっていうのも分かる。

だが、はじめて尾崎豊にノックアウトされた子供たちのことも考えてほしかった。
全国で窓ガラスを壊して回り、盗んだバイクを盗まれる子供たちが増えたように、
レゲェがロックンロールと思い込んでいる被害者が今もいるだろう。

 

思えば私がロックをカン違いする最初のきっかけが尾崎豊だったというお話でした。

私は今も尾崎豊を崇拝する尾崎ヘッズなので、
今後も尾崎の話はブログに書くかもしれない。

 

高校編へ続く…(かも)

 

尾崎豊のカバー動画はこちら