ブラジル音楽への傾倒

2021/08/18オルト

20代後半くらいから10年間くらい、ブラジル音楽に夢中だったことがある。

以前やってたバンド、クアルテートリプリの活動期間と重なっているので、
あのバンドはほとんど、MPB(ブラジルの音楽ジャンル名)バンドであった。

考えてみれば、日本中探してもなかなかない珍しいMPBバンドだった気がする。

 

Amazonの登場により、ブラジルのCDを手に入れることが現実化したことで、
ずいぶん沢山のCDを取り寄せた。

これが、なかなか名盤に当たらない。
ほとんどのブラジルのCDは1曲目が一番カッコ良くて、あとは捨て曲であることが多く、
というか、1曲目だけでもカッコ良ければ「当たり」という状況。

だが、当たったときのぶっちぎりのカッコ良さは鼻血が止まらんほどで、
この歓喜を得るだけの為にブラジル音楽にハマっていった。

 

もちろんサンバやボサノヴァも聞くけど、
私の好みは、70年代以降のロックやファンクの要素が入ってきた頃のやつ。

 

ジョルジベンがやってたアフロサンバやサンバロックを発展させた
ベベートとかサイコーだ。ファンクに影響を受けたアフロサンバロックだ。

 

ファンク色が強いバンダ・ブラック・リオとか、
シコ・サイエンス&ナサォン・ズンビも聞きまくった。

ファンクの最先端を提示したルーカスサンタナとか、
マイナーなやつも含めてめちゃくちゃ聞きまくった。

 

自分に影響を与えすぎたのはレニーニ。
彼の歯切れのよすぎるガットギターは完全に自分の中に入ってしまった。

 

レニーニが好きすぎて色々調べたり取り寄せたりしてたのだが、
日本で発売されていないCDなんかは、向こうのドラマの主題歌だったり、
検索した画像では、料理番組に出演していたりするから驚く。

 

もしかしたらレニーニはあちらでは芸能人で、
まさか自分は「都はるみが大好きなマーティーフリードマン」
みたいな人に自分がなっていないだろうか心配だ。

 

そういえば、ブラジルのメタルバンド「セパルトゥラ」や「ソウルフライ」の
ドラマーとして知られる、イゴールカヴァレラと一緒にプレイしていたりするから、

日本で言うと「郷ひろみが X JAPANのYOSHIKIと一緒にやってる」状態なのかも。。
ブラジルかぶれというのは恥ずかしい状態なのかもしれん。

 

現在は、あの頃ほどブラジル音楽ばかり夢中、ということも無くなり、
よってアニングスドラゴンもブラジル色はあまりなくなった。
そういう部分でもバンド名変えて良かったと思う。

 

だが、最近カバー曲をやりたくなってきていて、
それも知る人ぞ知るブラジルの名アフロサンバロックをやってみたくなっている。

 

やるとしたら曲は決まってる。

ベベートの MANDA VE MENINO

ガットギターでのファンクカッティングとタンボリンのリズムがメチャメチャカッコええ。
この曲はまさしくベベートの真骨頂。心に刺さるアフロファンク、サンバソウル。

めちゃくちゃ影響を受けた。衝撃を受け1千回は聴いたと思う。
この曲との出会いが無ければ、クアルテートリプリ「アルカディア」もできなかった。

ホーンセクションやパーカスも入れてファンク大爆発アレンジでやってみたい。
メンバーにおねだりしてみようと思っている。

土下座でも何でもしよう。

この曲やりてえ!!
心して聴け!涙して踊れ!

 

 

 

 

 

ちなみにですが、クアルテートリプリ「アルカディア」はこちら