タイプ別芸人

2021/07/15オルト

とあるお笑いタレントが書いたビジネス本に書いてあったのだが、

複数の解散したコンビがテレビ番組で同席した際に、
久しぶりにネタ(コント)をやってみよう、という話になったと。

あるコンビはアドリブで、全盛期を思わせるようなボケ突っ込みで会場を沸かせたと。

で、著者のコンビもやれや、となったときに
「出来るかいや、半年かかるわ」

と、その場でやらなかったと。

 

そして、芸人といっても一絡げには出来ないとも書いてあった。

ものまねが苦手、しゃべりが苦手、アドリブが苦手、ネタ作りが苦手、即反応が苦手、
など、芸人だったら得意だろう、と勝手に思ってしまいそうなところが、
それぞれの芸人に苦手分野があるらしい。

もちろん、得意な分野があるから芸人として成立している。

 

なるほどなあ、とその本の内容を思い出している。
芸人の部分をバンドマンに置き換えると、そのまま当てはまる。

私もバンド構築には相当時間がかかるタイプで、
今回もたった3曲仕上げるのに半年かかってしまった。

これが、一回練習に入っただけで本番でバリバリできる人もいる。
能力差と言われれば返す言葉もないが、

「パッと出来てしまう」ミュージシャンが最善であり、
「しゃべりもいける」ボーカルが最善であり、

という風に「出来てるあの人のレベルにならないと」

という考えでバンド活動していくと、
良い結果にならないことは確実と思う。

 

結局、自分が「脚本家タイプの芸人」なのか「瞬発力の芸人」なのか、
「いじられる天才芸人」なのか「人から引き出す天才芸人」なのか

自分の強みを理解していくことで、活動方法や修行の内容が決まってくるんだろう。

 

ここで思うのは、はたして自分が考えている自分の強みが本当に当たっているのか問題。

自分のことこそ自分が分かってない、と聞くような気もする。

 

ならば他者に自分の強みを指摘してもらえばいいではないか、

というと他者からの「こうあって欲しい」的な期待も含まれていることも多く、
鵜呑みにして行動すると、人の期待に応えようとしていくことで本来の自分以外を生きることになる。

 

うーむ。。。。