Novel based on the album “約束の地” 崩れた高速道路。 燃える車。 「何でこんなことになっちまったんだ…」 銃声。爆発。 「ゾンビだ!撃て撃て!!」 腐った顔の群れが、うねるように押し寄せてくる。 自動小銃をフルオートで、目の前の一群を薙ぎ払う。 砕ける顔。 ボロボロと崩れながら、そのゾンビが…
「アジトが地底王国とは恐れ入ったな」 「黙って歩け。」 軽口をたたくインディの背中を、米田が銃口でつついた。 インディの隣を歩く文子は振り返らない。 その後ろにも二人。 小銃を構え、距離を保ったまま進む。 通路は狭く、天井は低い。 靴音が、湿った壁に吸い込まれていく。 どこかで、水が滴る音。 やがて通路が開けた。 巨大…
- 仁徳天皇陵 外堀- 堀の水は、思ったより冷たかった。 澱んだ重い水は生臭く、 泳ぐたびに水を切る音は水面に吸い込まれていく。 真っ黒に染まった水面の先に、 茂みがかった岸がぼんやりと浮かんでいる。 文子はインディより、ずっと先を泳いでいた。 インディは悪態をつきながら、息荒くもがくように泳いでいく。 インディが、水…
山奥。 インディと文子は、静かな宿の部屋にいた。 湯の匂いと、枯れた木の匂い。 インディは入口の襖に手をかけてみる。 ――開かない。 外から、鍵が掛かっている。 背後から、着物がするりと落ちる音。 思わずインディは振り返った。 一瞬、背中が見える。 古い傷の跡。 一箇所じゃない。 芸妓の装いはもうない。 黒を基調とした…
路地。提灯の赤。 人ひとりが、横向きになってようやく入れる隙間。 インディと芸妓は息をひそめていた。 ——そのとき。 路地の向こうから、かすかなエンジン音が近づいてくる。 インディは、壁に身体を押し付け様子を伺った。 目の前で小さなエンジンが、バタバタと音を立てて止まった。 オート三輪だ。 荷台の幌の中には、いくつもの…
次第に暗くなりはじめた夕方の花街。 華やかな夜に向かって、石畳を業者や舞妓が行きかう。 細い通りは迷路のように路地が交差している。 ときおり三味線の音が聞こえてくる。 インディはスーツケースを片手に、狭い石畳を歩いていた。 だがその背後に、規則的に響く靴音──2人、3人…いや4人。 うち1人は革靴。あとは重い靴音… 尾…
1950年、アメリカ・プリンストン大学 午後の柔らかな陽光が、講義室に注ぎ込んでいた。 「——つまり、八咫鏡の伝承は単なる神話ではなく、 大陸の古層文明との接点を示している可能性がある」 チョークを置いたインディアナ・ジョーンズ博士が、ゆっくりと学生たちを見渡した。 「なにか、質問は?」 学生たちはざわつきながら、ぞろ…
・プロローグ - 1274年 文永の役 - 蒙古軍は九州の北岸沖に、無数の艦隊を展開していた。 湾から見える海は船団で、埋め尽くされていた。 殺戮の限りを尽くし、敵を圧倒した後の一時の休息。 蒙古軍は激しい上陸戦の末、日本軍を押し込みつつあった。 一方で彼ら自身も大きな損害を受け、 艦隊は翌日の再編に備えて静かに停泊し…
本日は日曜日ということで再放送です。 今年最初に初めて書いた小説「巨大なタマゴ」 ほんと自分は物語が好きなんだと思います。 歌詞を書く時も、主人公を決めて、 物語を感じて頂けるように書いてるつもり。 うちの曲に短い映画を感じてもらえたら嬉しい。 次に「雑草」という小説を書こうとしてるけど、 レコーディングがあってなかな…
本日は日曜日ということで再放送。 7月に入ってから新作「雑草」を書こう! と思ってたんだけど、、 間髪入れずニューアルバム「約束の地」 のレコーディング突入。 24日にはベースのレコーディングってことで、 日々ドラムトラックの整理に追われてます。 出来れば仮ギターまで入れとかないと💦 新曲の歌詞、2曲分書く宿題もあり。…