
スナックルミのロック夜話 第17夜🍷シコ・サイエンス&ナサォン・ズンビ
やっほ、ルミよ。月曜恒例、ロック夜話のお時間。
今日はブラジルの湿地帯から世界を揺らした“泥のサンダー”――Chico Science & Nação Zumbi(シコ・サイエンス&ナサォン・ズンビ)を語るわ。
まず前提として言っとく。
「レッチリより断然シコ」——この発言、わたし賛成派。異論? 今日は受け付けません✋(毒舌は愛)
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■ どんなバンド?超ざっくり要点
・舞台はブラジル北東部レシフェ。マンゴーでもサンバでもない、“マングローブ”のビート=Mangue Beatを掲げた文化運動の中核。
・ロック/ヒップホップ/テクノ感×マラカトゥ(太鼓群)=アルファイア(alfaia)のドス黒い低音。
・耳当たりは都会的、でも足元は泥だらけ。
・1997年、シコは事故で急逝(享年30)。伝説化はそこから一気に加速。
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■ ルミの推しポイント(聞きどころ)
① ドラムじゃなく“太鼓の壁”
キックの代わりにアルファイアがズドン! 胸郭が鳴る。
普通のファンクと決定的に違う「跳ねないヘヴィさ」。
② 詩と泥のハイブリッド
シコは自分を「ノーミソ付きの泥ガニ」と名乗った。土臭さを誇りにしつつ、言葉は研ぎ澄まされてる。
ビートは湿地帯、視線はインテリ。最強のミクスチャーよ。
③ “都会のノイズ × 祖霊の記憶”の同居
機械的なループに、土地のリズムがぬるっと絡む。
レシフェの水気が、音の隙間に常に立ち上る感じ。
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■ まずこれから:入門3曲
・Da Lama ao Caos(泥から混沌へ)…タイトル勝ち&中毒グルーヴ。
・A Cidade(ザ・都市)…都会の圧と湿地の呼吸が同居。
・Maracatu Atômico…ブラジル名曲の再解釈。重量感に正座。
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■ アルバムはこの2枚で骨格がわかる
・1994 Da Lama ao Caos(デビューにして決定盤)
・1996 Afrociberdelia(アフロ+サイバー=表題通りの拡張)
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■ 伝説の余韻(そして涙腺)
1997年、シコは帰らぬ人に。
追悼のステージではMax Cavalera(Sepultura / Soulfly)がフロントに立ち、
ズンビの太鼓群と金属バット級の衝突を見せた。
あの光景、ロック史の異種交配として永久保存案件。
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■ ルミの個人的連想ゲーム(玄人向け)
Tom Zé的な実験精神、Lenineの旋律感、都市鳴きの無機ノイズ。
そこに“北東部”の社会/詩情が一枚乗る。
日本の文脈だと、どんと/ボ・ガンボス、じゃがたら、近田春夫の“混ぜる勇気”が好きな人には刺さるはず。
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■ 聴き方のコツ(スナック式)
・小さく流すな。低音が鳴る環境で。
・BPMやジャンル名で縛らない。「歩幅」で聴け。
・乾いたファンクを期待したら負け。湿度のグルーヴに身を委ねろ。
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■ まとめ(今日の一句)
“泥のグルーヴで都市が回る。だからミクスチャーは、まだ進化できる。”
最後に、うち(ANNING’S DRAGON)も“混ぜる勇気”で生きてるバンド。
ファンクもロックもブラジルも、ぜーんぶ抱えて歌い切る。それがうちらの流儀。
気に入ったら、公式ブログの他の記事や曲の裏話もぜひ覗いていってね🍷✨
・あなたのミクスチャー原体験に刺さるかも——Afrociberdelia (1996)再訪
・“泥と詩”の逆襲——Da Lama ao Caosの作法
・レシフェ発、世界行き——Mangue Beat小史(準備中)
