生活レコード

2025/09/03オルト

生活レコード。

 

ふとそんな言葉を思い出してる。

私より少しだけ若い後輩たちが

大学の音楽サークルでやってたレコード会社ごっこみたいなやつ。
いやバンド名だったかな。

 

後輩といっても、ぼくが勤めてた音楽スタジオに

よく出入りしてた連中っていうだけで、
別に彼らの先輩というわけじゃない。

 

~~~

 

寝る、食べる、風呂に入る、
と同じように音楽できないものか

なんて最近よく考えてる。

 

生活レコード、という言葉がなんだかすとんと落ちた。

 

広島の仲間たちが蜘蛛の子を散らすように
あちこちに散らばっていった、とある夏。

ある者はデビュー、上京、就職、渡米。
私は山口に帰った、あの夏。

 

生活レコードという言葉を掲げてた
連中の中のひとりの後輩くんはその夏、

銀河鉄道が降りてくる場所を広島の繁華街を
人に声をかけ探しまくっている中、警察に保護され

私たちの前から姿を消した。

 

病気で田舎へ帰ったと後から知った。

 

「夏に色んな思いを残して言葉のないいのち。」

「蝉」という彼の曲の歌詞を思い出している。

どうしてるだろうか。

 

こうして振り返ってみると、

20年以上たっても、ふと心を打つ曲って

ネットでいくら探しても出てこない、
友達の曲だったりしてる。

 

 

生活レコードか。

使わせてくれんかな。その言葉。

 

息をするように音楽できないものか。

そんなふうに最近よく思う。