
スナックルミのロック夜話 第31夜🍷「ミッチェル・フルーム:音を“変なまま”カッコよくする男」
スナックルミのロック夜話 第30夜🍷「ミッチェル・フルーム:音を“変なまま”カッコよくする男」
いらっしゃーい🍺
月曜夜、スナックルミ開店です。
今夜はね、派手さゼロなのに
“聴いた瞬間に空気を変える人”の話するわよ。
Mitchell Froom(ミッチェル・フルーム)って誰?
いきなり結論。
「バンドを売る」じゃなくて「音を生き物にする」側の人。
表に出るタイプじゃないのに、クレジットを見ると強烈。
たとえば——
Crowded Houseの初期を語る時に必ず名前が出てくる。
あの“泣けるのに爽やか”みたいな質感、あるじゃん?
あれ、裏で火を起こしてる人のひとりがフルーム。
フルームのヤバさ:上手にしない。癖を残して伸ばす。
プロデューサーってさ、
「整える人」だと思われがちでしょ?
でもフルームは逆。
癖を矯正しない。むしろ“いい方向に悪化”させる。
だから聴いてて気持ちいいのに、どこか変。
この“変なのに成立してる”って、最高にロックなんよ。
しかも、音が“ツルツルの高級車”にならない。
ちょいザラついて、ちょい歪んで、ちょい息づいてる。
「完璧」じゃなくて「体温」を優先してくる。
相棒:Tchad Blake(チャド・ブレイク)と作る“変態的ポップ”
ここも外せない。
フルームって、エンジニアのTchad Blakeと組む時が特に強い。
ざっくり言うと——
「キレイに録る」より「面白く録る」派。
リバーブでフワ~じゃなくて、
歪みとか質感でグッと前に出す感じ。
結果、何が起きるか。
“地味に聴こえるのに中毒性がある”音が生まれる。
これ、マジで厄介。沼。
まずは入口に1曲:Crowded House「Don’t Dream It’s Over」
フルームの名が出ると、だいたいこのへんに帰ってくる。
「80sの名曲」って言葉じゃ足りない、あの普遍性。
で、ここでルミねえ的ツッコミ。
この曲が“ただの名曲”で終わらないのは、音がちゃんと生っぽいから。
歌と演奏の「息づかい」が残ってる。
そういうのを残すの、フルームめちゃ上手い。
でも一番“フルーム節”を味わうなら:”ドーパミン”方面
フルームが本領発揮するのって、
「美しく整ったポップス」より、
ちょい変で、土臭くて、実験心がある音楽なんよ。
だから、もしあなたが
「変な音、好き」
「ジャンルの境界、どうでもいい」
「ポップなのに狂ってるのが好き」
ってタイプなら、フルームは刺さる。
ルミねえの結論:フルームは“文化の突然変異”を守る人
流行りに寄せて“正解”を作る人じゃない。
アーティストの中にある変な火を、消さずに育てる人。
しかもそれを、ドヤらずにやる。
前に出ない。煽らない。
でも、聴いたら分かる。空気が変わる。
そういう人がいるから、
音楽って“伝統芸能化”しきらずに済むんだと思うのよね。
というわけで、今夜はここまで🍷
「フルームの沼、もうちょい深く知りたい」って人は、
次の回で“フルームが作る音の共通点(具体例つき)”もやってあげる。
ほな、また来週。次の一杯、用意しとくわ💕
