
ホログラフィック宇宙論って知ってる?【この世はなんなんだ第18話】
ゲームをセーブするとします。
さっきまで、
広大な世界がありました。
山があって、街があって、空があって、
自分が立ってた。
でも、セーブデータは、数MB。
世界そのものは入っていません。
世界を“再現するための情報”だけが入っている。
この世はなんなんだシリーズ第18話です。
▶︎ はじめての方は【第1話】から読むことをおすすめします。
👉この世はなんなんだシリーズ
が、読みたいとこだけ読んでも大丈夫っす。
ホログラフィック宇宙論、という仮説があります。
難しい話は抜きにして、一行で言うと、
この宇宙は、情報として保存されている可能性がある。
この仮説のきっかけはブラックホール調べてて。
「情報の量は、体積で決まる」と思うよね。
例えば、100冊の本棚には100冊分の情報がある。
ところが、
ブラックホールを調べていると、
変なことが起きます。
たしかにブラックホールには、
情報量に必要な量がある。でも計算が体積じゃない。
で、それが何に比例するか調べると…
体積ではなく、表面積だった。
中身の大きさではなく、外側の面積。
これは、本棚ではなく、
本の「表紙」の面積で、情報量が決まるようなもの。
明らかに、おかしい。
でも、数式はそう言っている。
■ ホログラムというヒント
ここでヒントになったのが、ホログラムです。
あの、立体映像みたいなの。
スターウォーズに出てくる、
「助けてオビワンケノービ」のアレです。
ホログラムは、
平面のフィルムに記録されているのに、
立体の像を再現できます。
しかも不思議なことに、フィルムの一部だけでも、
全体の像が再現できる。
情報が、体積ではなく、面に保存されている。
そしてホログラム状だと膨大な情報量が記憶可能。
■ 宇宙も同じ構造かもしれない
学者たちは考えました。
もしかして宇宙も、同じなんじゃないか。
三次元の世界で起きているすべての出来事が、
もっと二次元の“境界面”に、
情報として保存されているのではないか。
これが、ホログラフィック宇宙論です。
宇宙は、
体積で出来ているのではなく、
情報で出来ている。
そしてその情報は、
境界に記録されている可能性がある。

私たちが見ているこの三次元世界は、
その情報の“展開された姿”なのかもしれない。
zipファイルを解凍すると、フォルダが現れるように。
ゲームの世界が、セーブデータから再現されるように。
情報が展開されると、
空間と物質として見えるのかもしれない。
ちなみにこれ、SFではなく、
物理学者が真面目に研究している理論です。
計測もされてます。
2013年には、東京大学の研究チームが、
計算が一致することを確認した、
というニュースもありました。
もちろん本当に宇宙がそうなっているかは
まだ分かりません。
そうだとしたら…この現実はなんなんじゃ?
つづく……
