
スナックルミのロック夜話 第38夜🍷【アストル・ピアソラ編】
いらっしゃーい🍷✨
月曜の夜は、スナックルミのロック夜話よ〜。
今日の主役は、ブラジルじゃなくて!
アルゼンチンの“闇夜の宝石箱”みたいな男。
アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)!!!

「え、タンゴでしょ?」って思った?
うん、タンゴ。
でもね――
この人のタンゴ、ロック脳に刺さるやつ。
いわゆる“社交ダンスの優雅なタンゴ”を想像して聴くと、
あなたの脳内で椅子がひっくり返るから注意ね。
今日はルミが、ピアソラのヤバさを
スナックのカウンター越しに、濃ゆ〜く語らせてもらうわよ💋
■まず「バンドネオン」って何よ?(ここ大事)
ピアソラの主役楽器はギターでもピアノでもなく――
バンドネオン。
見た目は「箱みたいなアコーディオン」なんだけど、
音がね……もう……
ため息・喪失・夜・裏路地・記憶
みたいな成分で出来てるのよ(なにその成分表)
しかもピアソラは、そのバンドネオンで
タンゴを“古典”から“現代”へぶん投げた人。
■ピアソラは「タンゴを壊した」のか?…いや「進化させた」
ピアソラはよく「伝統タンゴを壊した奴」って叩かれたの。
でもルミは言いたい。
壊したんじゃなくて、アップデートしたの。
クラシックの構築美と、ジャズの自由さを混ぜて、
タンゴを“鑑賞音楽”として成立させた。
で、ここから出てくるキーワードが――
ヌエボ・タンゴ(Nuevo Tango)
つまり「新しいタンゴ」。
名前はシンプルなのに、やってることは凶暴。
■ロック脳に刺さる理由:五重奏が“バンド”すぎる
ピアソラの決定的な発明のひとつが、
五重奏(クインテット)の編成。
バンドネオン、ヴァイオリン、ピアノ、コントラバス、そして――
エレキギター!!
ここよ、ここ!
タンゴにエレキって何!?ってなるけど、
これが効くのよ……背骨に効く。
「タンゴなのにバンド」
「民族音楽なのにロックのフォーム」
この矛盾が、めちゃくちゃアツい。
■まず聴け!ルミの“入口3曲”
ピアソラ沼、入り口を間違えると溺れるから(笑)
ルミのおすすめ導線、置いとくね。
① Libertango(リベルタンゴ)
タイトルからして「自由+タンゴ」っていう開き直り。
これ、イントロで勝ち。
歩いてても、急に“映画の主人公”になれるやつ。
② Adiós Nonino(アディオス・ノニーノ)
泣かせに来る名曲。
「情緒」って言葉を音にしたらこうなる、ってタイプ。
③ Oblivion(オブリビオン)
夜の静けさにズブズブ沈む、メランコリーの王。
“忘却”ってタイトルがもうね…優勝。
「はいはい有名曲でしょ」ってナメたら、
その夜ちょっと人生が変わるからね。
■ピアソラのヤバさは「曲の中の会話」にある
ピアソラって、ただメロが良いだけじゃない。
曲の中で、楽器同士が喧嘩して、仲直りして、
また裏切って、また抱きしめるのよ。
バンドネオンが「俺はこう思う」って言ったら、
ヴァイオリンが「黙れ」って返して、
ピアノが「まあまあ」って割って入って、
エレキが「うるせぇ!」って歪む。
……ね?バンドでしょ?(笑)
だからロック好きが刺さるの。
“合奏のドラマ”があるから。

■さらに深く行きたい人へ:『マリア・デ・ブエノスアイレス』
ここから先は、ちょいディープな扉を開けるわよ。
ピアソラには、タンゴの“オペリータ”とも呼ばれる作品があって、
『María de Buenos Aires(マリア・デ・ブエノスアイレス)』
これがまた…妖しいのよ。
ブエノスアイレスの街の影、欲望、詩、死、再生…みたいな世界観で、
タンゴが“物語の器”になってるの。
「タンゴって、踊るための音楽じゃなかったの?」って人ほど、
この辺で価値観がひっくり返るはず。
■ルミの結論:ピアソラは“夜の哲学ロック”
ピアソラってさ、
派手に煽ったり、元気づけたりするタイプじゃない。
でも、聴き終わったあとに残るのは――
「自分の人生、ちゃんと抱えて生きよ」
みたいな、静かな強さなのよ。
ロックが「叫び」だとしたら、
ピアソラは「沈黙の圧」。
…でもスナックルミ的にはさ、
酔ってるときに聴くと、だいたい泣く。
危険。
でも最高。

今夜のロック夜話はここまで!
ピアソラはね、
“タンゴ”って看板を使って、
実は世界の音楽の可能性を広げた人だとルミは思ってる。
ロック好きほど、あとから効いてくるから。
じわじわ来るから。
気づいたらプレイリストが夜型になるから。
また来週ね🍷✨
チャオチャオ〜💕
