役に立つものを売るな【負けない起業・経営マーケティング 第2話】

2026/01/31オルト

マーケティングのたとえ話で

「人々は1/4インチのドリルが欲しいのではない。1/4インチの穴が欲しいのだ。」
ーー セオドア・レビット(元ハーバード・ビジネススクール教授)

という有名な言葉があります。
いわゆる「ドリルの穴理論(ジョブ理論)」

 

つまり、顧客は商品そのものじゃなくて、
それを使って達成したいことが欲っしてる。

商品は手段であって目的ではないってこと。

 

なるほどー!と思うんだけど、
自動車部品や工具を日々販売し、お客さんとやり取りする私にとっては違ってみえる。

 

人々は1/4インチの穴を空けたいんじゃない。マキタのカッコいい電動ドリルが欲しいのだ。
ーー オルトさん(アニングスドラゴンボーカルギター)

 

これを物欲と言います。

 

何でもネットですぐ手に入り、
100円ショップにもドラッグストアにも
とんでもない価格であらゆるものが手に入る今。

 

もう「1/4インチの穴」を空けるだけのモノを
宣伝してても、小さい店では大きい店舗にかなわない。

 

なので、商品を売るには
「役目」ではなく「意味」が必要。

 

例えばテレポーテーションの技術が出来ても、
フェラーリには価値がある。

つまり役に立たないが、”意味”がある。

 

アンティークカメラのライカも、
持っていることがステータス。

 

トヨタの方が性能がいくら高くても、
ポルシェの価値はパワー、スピードではない。

 

つまり、商品の価値は性能が本質じゃない。

100均でも性能の良い”役に立つ”ものは、
いくらでもあるわけです。

 

だから、小さいお店が売る商品は、
お客に何の”意味”を感じてもらってるか。

それを考えることに尽きるわけです。

 

ハーレーのバイクを買うオッサンは、
「男らしいオレ」を買ってるわけ。

生キャラメルを買うってのは、
「テレビで見たものを食べる体験」

 

ビジネスパーソンとしても、
”役に立つ人”になるよりも、
”意味のある人”になる方が良いかも。

”役に立つ”は競争も激しく、ブラックになりがち。
そして、競争が起これば価格(ギャラ)は下がる。
それこそ100均のように。

 

サイゼリアで400円で食べれるパスタを、
なぜ人はイタリアン店で2,000円出すのか。

答えは色々でしょう。

でも”サイゼリアより美味しい”というだけでは、
「役に立つ」競争からは抜け出せません。

 

そこで「洒落た休日を送る自分」という
物語を体験したいのかも?

という仮説を立ててみる。

 

そしたら、イタリアンのお店はある意味
「テーマパーク」にならないといけない。

お客さんに「リッチな週末ごっこ」を
体験させるアトラクションになる必要がある。

 

そうすると、内装、接客、雰囲気、メニュー、

色々なことが決まってくるんです。

 

 

さて…偉そうに語ってきましたが、
バンドでそれが出来てるのだろうか。

今、作っている最新アルバム「約束の地」

 

「役に立つ」でいうと立ちません。

プロの作ったアルバムは、製作費も演奏力も
天井知らずで高いのが「無料」で聴けます。

 

「役に立たないけど、意味がある」

それを、どうリスナーに感じてもらえるか。

考え続けてまいります。

 

本日のblogは巨大なブーメランが刺さってしまた。

 

つづく…