
生活レコード
生活レコード。
ふとそんな言葉を思い出してる。
私より少しだけ若い後輩たちが
大学の音楽サークルでやってたレコード会社ごっこみたいなやつ。
いやバンド名だったかな。
後輩といっても、ぼくが勤めてた音楽スタジオに
よく出入りしてた連中っていうだけで、
別に彼らの先輩というわけじゃない。
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寝る、食べる、風呂に入る、
と同じように音楽できないものか
なんて最近よく考えてる。
生活レコード、という言葉がなんだかすとんと落ちた。
広島の仲間たちが蜘蛛の子を散らすように
あちこちに散らばっていった、とある夏。
ある者はデビュー、上京、就職、渡米。
私は山口に帰った、あの夏。
生活レコードという言葉を掲げてた
連中の中のひとりの後輩くんはその夏、
銀河鉄道が降りてくる場所を広島の繁華街を
人に声をかけ探しまくっている中、警察に保護され
私たちの前から姿を消した。
病気で田舎へ帰ったと後から知った。
「夏に色んな思いを残して言葉のないいのち。」
「蝉」という彼の曲の歌詞を思い出している。
どうしてるだろうか。
こうして振り返ってみると、
20年以上たっても、ふと心を打つ曲って
ネットでいくら探しても出てこない、
友達の曲だったりしてる。
生活レコードか。
使わせてくれんかな。その言葉。
息をするように音楽できないものか。
そんなふうに最近よく思う。
