
赤い虫が大量に出てきたギターの話
今日のblogは、先日のライブレポ、
じゃないんだけど、
秋森ポニのギタリスト、秋森勇さんが、
MCで語った、30年以上の付き合いの、
オレとの一番の想い出の話。
拾ったセミアコから、
大量の赤い虫がサウンドホールから出てきた、
という話をライブからピックアップ。
オレとの一番の想い出は、それなんかーい。

このギター、多分
ヤマハSA-30系 1960後半から1970年前半のモデル。
完全ホロウではなくセンターブロックありのセミホロウ構造。
オリジナルはシングルコイル系だけど、
こいつはダンカンに交換。
ムリヤリ取り付けてる。(スキマあります)

なぜジャパンビンテージに無茶な改造を、、
と思いますよねw
なんでこんなことになったかと言いますと。
このギター、勤めてた広島の音楽スタジオ
「スタジオマコマ」の倉庫から出てきたんです。
ボロボロ。ホコリで真っ白。ブリッジもペグも無い。
この時点では誰の物かも全く不明。
後から秋森さんのだったと判明。
許可をもらって連れて帰る。

ゼロフレットがついてるんだよね。
なかなか本格的。
当時、ソリッドギターしか持ってなかったオレ。
セミアコ1本あったらええねーと軽い気持ちで
2,3万かけてリペア。
ブリッジはグレッチの物を流用。
トレモロの足りないスプリングなどのパーツはビグスビーを流用。
返ってきたギターを弾いてたら、、
サウンドホールから小さい赤い点のような
大量の虫が出てくる!!!ひえーー!!
塗料と全く同じ色なのよ…
塗料を食べて同じ色になったのか、
それとも腐食した塗料から湧き出てきたのか。
よく見ると、ギター中、大量に這いまわってる。
保護色になっててギターと一体に見える。
このギターの精霊なのか??
虫が入ってるギターなんて触れない。
どんどん出てくるから、叩いてもキリがない。
というか、同じ部屋で寝る気にもならん。
blog書いてるだけで、痒みが出てきます。
でももうお金かけちゃったし……
意を決して大阪の工房へ出す。
バラし、シーズニング、ネックリセット。
数か月して返ってきたヤマハくん。
この時点でかかった金額10万越え。
(工房の方々、大変だったろうなぁ)
もちろん虫はいなくなった。
ネックもばっちり。
弾きやすくなって帰ってきたセミアコは、、、
キレイなだけの音の悪いギターであったw
あるじゃん。
あのフェルナンデス的しょんぼりサウンド。
かけたお金を取り戻すべく、最後の手段。
”搭載したら絶対に音が良くなるピックアップ”
セイモアダンカンをムリヤリ搭載!!!
ダンカン付けたらどんなギターも、
強制的に良い音になるw(メタル少年の発想)
フロントにダンカン JAZZ SH-2n
リヤには ダンカン ’59 SH-1bを搭載。
結局ケースも含めると20万弱かかってしまって。
ギャンブルやUFOキャッチャーで
損失を取り戻すべくお金を注いでしまう人の
気持ちがめちゃくちゃ分かった1本でした。
その後もリペアし続けて、フレット交換も2回。
リワイヤリングやポッド交換もやってる。
その後の修理代はもう数えるのをやめた。
いつの間にか、だんだん音は良くなって。
鳴りも良くてしっくりくるようになった。
自分らしい音。
ゴミからの復活に恩返ししてれたのか、
単に自分の腕が悪かっただけで、
このギターに育てられたのか。
赤い虫が出てきた時点で、
中古楽器屋(マルヤ)に売却して終了。
損切りとしては、それが一番合理的な判断だったろう。
とはいえもう35年の付き合いか。そう思うと、
合理的な判断のみが最適解ではないこともある。
この子も嬉しいと思ってると思うんだよね。
このまま一生連れ添います。
秋森さんありがとう。
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