
メタリカの狂ったレコーディング
昨日のブログを書くために、
ジョンボーナムのマイク本数を確認するため
久々にパラパラ読んでたこの本👇
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たまたまメタリカの「メタルジャスティス」の
レコーディングの話が面白かったので、
本日はそのお話でも。
高校3年の頃だったでしょうか。
メタルジャスティスを聴いたときは衝撃。
初めて酒を飲んだ時みたいに、
耳が痛くてとても聴けない、という感じ。
激しすぎて、最初は拒絶反応が出たものの、
徐々にクセになっていきました。
面白いのはその録音。
ギターに10本以上マイクを立てる。
メタリカとはいえ、メサブギーなどの
ふつうのアンプを使うので、
基本的には普通の音になってしまう。
適当に立てたマイクをブレンドすることで
今までなかったサウンドを作ろうとしたんです。
ややこしい話になるのですが、
周波数ってのは1秒間に何サイクル振動してるのか、
を表してます。
つまり100Hzの低音だったら1秒100回周期。
10kHzの高音は1秒に1万回、波が上下に揺れてます。
音は一秒で340m進むので、100Hzの音は1周期が
340÷100で3.4m。
ここにマイクを立てて、そのちょうど半分の
1.7mに立てたマイクを混ぜるとどうなるか。
1.7mの位置では、波形がとうど逆になるので、
打ち消しあって、100Hzの音は消えてしまいます。
100Hzといえば、バスドラの美味しい部分。
バスドラムに立てたマイクのせいで、
バスドラムが消えることもあり得るわけです。
これが、たくさんマイクを立てるドラム録音が
非常にプロフェッショナルな技が必要ってこと。
👇以前にも書いてます。
メタリカに話を戻すと、
ギターアンプの周りにマイクを適当に立てて、
混ぜることで、あれだけ極端なドンシャリ
中域がスコンと抜けたような音になってます。
これはアンプやEQでは作れないですよね。
そしてドラムの処理が凄い。
とても人間とは思えない機械のようなバスドラ。
その後メタリカを動画で見たとき不思議でした。
プレイが別人。ヒューマン感あふれるドラム。
じつはカラクリがあって、
メタルジャスティスはテープレコーダーで
録音されてるアナログレコーディングですが、
なんと、ドラムトラックのテープを切り刻み、
正確な打点の位置に貼り付ける、
という信じられない作業で作られてます。
どれだけ時間がかかったのか。凄い執念。
更に、ベースのミックスは
「聞こえるか聞こえないかくらいに下げてくれ」
と言ったあとに、
「そこから更に6dB下げてくれ」
というオーダーをしたとか。
それって、もう聞こえない、ということですw
これはサウンドのためなのか、
それとも加入したばかりの、
ジェイソンニューステッドへの
イジメだったという噂もありますがw
狙ったサウンドがあって、
それに向かって、あらゆる手段をとる。
凄いですよね。
レコーディングって「正しいやり方」
にとらわれてしまいがちと思うんですよね。
必要なのは「正しい音」じゃなくて
「欲しい音」
作りたい音が「正しい音」でない場合。
メタリカのような常識を覆す発想も
作曲の一部と思うんです。
自分も次の録音で、どんな音を出したいのか。
そのためにはどんな録音をするのか。
考えていきたいです。
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