ミクスチャーロックが闇鍋落ちした歴史

2026/05/21オルトさん

「アニングスドラゴンのジャンル何ですか?」

この質問、実は一番困ります。

ロックとも言える。
ファンクとも言える。
ジャズっぽい時もある。
レゲェも入る。
ラテンも入る。

多分、アニングスドラゴン聴いて
「よく分からん」
と思った人、いるはずです。

 

意外に思われるかもしれませんが、
うちらの根っこ、
多分第一期ミクスチャーロックです。

 

90年台初頭から一時期流行ったロック。

代表的なバンドは
・レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
・フィッシュボーン
・レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
・サブライム
・リヴィング・カラー
・サウンドガーデン
・フェイス・ノーモア
・ジェーンズ・アディクション
など。

 

ファンカデリック、
バッドブレインズなどが
切り開いた世界観ですよね。

 

実はこのジャンルは現在、ほぼ絶滅しております。

…いや、バンドは今もいる。
でも”ミクスチャー”という名前で、あの熱量を持ったシーンは、もう見なくなった気がする。

 

例えば、今のレッチリを”ミクスチャーロック”
と言っていいのかは、分からなくないですか。
(人は変わっていくもの)

 

そして現代、ミクスチャーと呼ばれているバンド、
ミクスチャーと名乗ってる若いバンドは、多分
初代ミクスチャーとは別ジャンルと思うんですよね。

 

初代ミクスチャーは、当初ファンク×メタルで
いわば”チゲ鍋”
このジャンルが大人気になったのがオレが若い頃。

当然、夢中になった。

 

沢山のミクスチャーバンドが世に出てきて、
そして”多様化”します。

 

そう、どんどん他の音楽をごった煮しはじめた。

このイノベーションは最初カッコよかった。

レゲェ、エレクトロ、DJ、ヒップホップ、
ジャズ、民族音楽、ラテン、

だいたい、そんな順番で鍋に具剤投入。
90年代タワレコ文化も相まって、音楽マニア化。

どんどん怪しい闇鍋に。だんだん雲行き怪しくなる。

 

 

他のバンドより、昨日より、意外な組み合わせを、
と、意外な音楽の組み合わせを試したバンドが、
乱立した時代がありました。

 

これなど、ボサノヴァとメタルの融合。
もはや、大喜利
「次は何を混ぜる?」大会である。

 

 

んで、2000年代以降、ミクスチャーは
ロックバンドがライオンキングをやってる?
というような末路へ。

こんな感じです。

 

混ぜすぎ注意。ですよね。

もちろん、こういうのオレは好きなんだけど
世間はぽかーん、となるよなぁ。

チゲ鍋うめぇー、だったものが、
ブイヨンと豚骨とフォンとクリームを混ぜて
良く分からん”ごった煮”が出来あがった。

 

で、アニングスドラゴンとは。

山口県というガラパゴス環境で、
初代ミクスチャーが2026に生息していた

ということなのかなと。
シーラカンスまだ生きてた、みたいな。

 

30年、鍋に具材を足し続けた。

もう何味なのか、自分でも分からない。

でも、不思議と出汁だけは濃くなった気がする。

 

ついに、今回のアルバム「約束の地」では
[小説]までミクスチュアしてしまった。

もう鍋に本を入れ始めました。
誰か止めて。
いや、止めないで。

 

アニングスドラゴンを良く分からん、
と思われる方に伝わったでしょうか。

 

ちなみにオレが世界一好きなバンドは、
レッドツェッペリンです。

わりとシンプルな人です。

……なのに、なぜこうなった。

 

 

※アニー、どんな音楽なのかは特設サイトで聴けます。

音楽アルバム × 小説のコンセプトアルバム
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