新曲制作中「ミーム」

2025/10/08オルト

先日の朝日新聞とyabの取材で
「曲を作ってる風景を撮りたい」
とのことで。

 

演技もイヤなのでガチでメンバーも聴いたことの無い制作中の曲、
「ミーム」を作る風景を撮ってもらった。

 

最近“ミーム”って言葉、SNSでよく見かけるけど、
実は“ネットミーム”よりずっと深い意味があるんです。

元々リチャードドーキンスが
「利己的な遺伝子」の中で提唱した概念。

 

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人間って遺伝子だけで生殖、増殖してる
普通の生命体じゃないんですよ。

 

例えば、人のため信念のためお国のため
宗教のために死ねるわけで。

生物の本能に反することを平気でやれる。

 

人間は「文化」っていうデータで生きてる。
種の保存のためのデータを「文化」
っていういわばクラウド上に移した。

 

人間は遺伝子(ジーン)を受け継ぐだけじゃなく
文化遺伝子(ミーム)を運ぶ乗り物になった。

 

例えば古代エジプトのスフィンクスがヨーロッパに伝わって獅子の紋章になり、チャイナでは唐獅子となって日本では狛犬、沖縄でシーサーと受け継がれてたりする。

 

つまり「文化=女王バチ」


ドーキンス的にはミーム=文化遺伝子。
つまり、「文化こそが繁殖の主体」であり、
人類はその繁殖を支える働きバチ(媒体)

文化こそが“クラウド上の生命体”で、
人類は“端末”だったわけだ。

 

音楽も当然ミームの受け渡しで成り立ってる。

 

音楽で人に影響を与えたりしてコピーを作る。
コピーの中に突然変異が現れ多様化していく。

(つまり疑似生命体による繁殖欲求)

 

なのでこの学問の結論は
「音楽=セックス」ということらしく(笑)

 

あー、だから中二くらいから
音楽やりたくて仕方なくなるわけかー

ギタリストが股間から伸びたネックを
恍惚の表情で弾いているのも理解が出来る気がw

そういえばヴァンヘイレン好きなギタリストって
なぜか鼻がデカくないですか。
身体にまで遺伝的影響を与えるとは恐るべきミーム。

 

話し戻してwつまり個々の人間は「メディア」。
つまり空っぽのCD-Rみたいなもの。

そこに音楽データを入れて、混ぜて、真似して、伝える。
ヒトという物体はいわばプラスチックのCD-R。
文化を乗せて伝えるためのメディアがヒト。

 

と、いうややこしいことを考えながら
いつも曲作っているわけです。笑

 

思いがけずメンバーに披露してしまった
制作中の「ミーム」

出来上がるのは何年後でしょうか。

 

 

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この本お勧めです。
「なぜ音楽があるのか」
という疑問に答えてくれてます。