
新曲制作中「ミーム」
先日の朝日新聞とyabの取材で
「曲を作ってる風景を撮りたい」
とのことで。
演技もイヤなのでガチでメンバーも聴いたことの無い制作中の曲、
「ミーム」を作る風景を撮ってもらった。
最近“ミーム”って言葉、SNSでよく見かけるけど、
実は“ネットミーム”よりずっと深い意味があるんです。
元々リチャードドーキンスが
「利己的な遺伝子」の中で提唱した概念。
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人間って遺伝子だけで生殖、増殖してる
普通の生命体じゃないんですよ。
例えば、人のため信念のためお国のため
宗教のために死ねるわけで。
生物の本能に反することを平気でやれる。
人間は「文化」っていうデータで生きてる。
種の保存のためのデータを「文化」
っていういわば
クラウド上に移した。
人間は遺伝子(ジーン)を受け継ぐだけじゃなく
文化遺伝子(ミーム)を運ぶ乗り物になった。
例えば古代エジプトのスフィンクスがヨーロッパに伝わって獅子の紋章になり、チャイナでは唐獅子となって日本では狛犬、沖縄でシーサーと受け継がれてたりする。
つまり「文化=女王バチ」
ドーキンス的にはミーム=文化遺伝子。
つまり、「文化こそが繁殖の主体」であり、
人類はその繁殖を支える働きバチ(媒体)。
文化こそが“クラウド上の生命体”で、
人類は“端末”だったわけだ。
音楽も当然ミームの受け渡しで成り立ってる。
音楽で人に影響を与えたりしてコピーを作る。
コピーの中に突然変異が現れ多様化していく。
(つまり疑似生命体による繁殖欲求)
なのでこの学問の結論は
「音楽=セックス」ということらしく(笑)
あー、だから中二くらいから
音楽やりたくて仕方なくなるわけかー
ギタリストが股間から伸びたネックを
恍惚の表情で弾いているのも理解が出来る気がw
そういえばヴァンヘイレン好きなギタリストって
なぜか鼻がデカくないですか。
身体にまで遺伝的影響を与えるとは恐るべきミーム。
話し戻してwつまり個々の人間は「メディア」。
つまり空っぽのCD-Rみたいなもの。
そこに音楽データを入れて、混ぜて、真似して、伝える。
ヒトという物体はいわばプラスチックのCD-R。
文化を乗せて伝えるためのメディアがヒト。
と、いうややこしいことを考えながら
いつも曲作っているわけです。笑
思いがけずメンバーに披露してしまった
制作中の「ミーム」
出来上がるのは何年後でしょうか。
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この本お勧めです。
「なぜ音楽があるのか」
という疑問に答えてくれてます。
