
ガンダム見ながら考える【面白さ】とは何でしょう。〜ジークアクス、そして物語の4つの味について〜
今、ガンダムの新作「ジークアクス」を
毎週楽しみにしてる。
ファーストガンダム世代にして、
エヴァンゲリオンど真ん中の世代だからね。
そりゃ、面白いですわ。
面白いんだけど、軽い面白さというか。
パロディっぽいし、
見たことあるようなシーンもあって、
「ああ、わかるわ〜」って楽しめる。
言ってみると、カップラーメンうめえ、
ポテチうめえ、みたいな。
言い方悪く感じたらごめん。
楽しみにしてるテレビ番組がある日々は幸せ。
三島由紀夫も「あしたのジョー」の大ファンで、
毎週週刊誌を楽しみにしてたとか。
あの人もポップな楽しみを持ってたんやね。
物語って、4種類に分けられると思う。
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分かる、そして面白い
-
分からない、そして面白くない
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分かる、けど面白くない
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分からない、けど面白い
ジークアクスは「分かる、そして面白い」枠。
つまりエンタメ枠で優秀ということ。
一番面白いのは「分からない、けど面白い」枠。
これって重いんだよ。自分で考えなきゃなんない。
今まで食べたことない高級料理。なんだこれは!
エヴァは分からないけど面白いし、
君たちはどう生きるか、もそう。
三島由紀夫も名作と言われる映画、劇の多くも。
つまり「分からない」がアート作品枠ということ
面白がれるかどうかは受け手の能力にかかってる部分もあるかもね。
ジークアクスをカップラーメン呼ばわりした手前
自分の作品にもちゃんと批評を入れなきゃね。
先日上演した「黒い星-遥かなる水平線-」の
録画を何度も見て反省中なんだけど、
これ、一番「伝わる」に重点を置いたんだよね。
「何やってんのか分かんない」を避けたかった。
「伝えたい」って気持ちがあるからこそ、
言葉を選び、物語を整えた。
“誤解されたくない”
“ちゃんと届いてほしい”
その気持ちが「分かりやすさ」
を求めさせたんだと思う。
そしてその努力は結び「伝わった」と思う。
結果「黒い星-遥かなる水平線-」は、
分かりやすさを重視した結果、
“問いかけ”が弱くなったかも。
伝えることには成功したけど、
“魂を揺さぶる余白”を削ってしまったかも。
「面白かった」と言ってくれる人もいました
あくまで自分に対して厳しめのジャッジです
(でも反省って、重要なのよね。PDCA大事)
大げさに言うと、、
「伝わる」を優先すると演説になる。
観客に対して誠実に語ったスピーチとなる。
「伝わる」を優先しすぎて
「自分で考える余白」を削ぎ落としたのかも。
ときに“無言の叫び”や、
“意味不明な絵”でしか伝わらないこともある。
“分からせる”んじゃなくて、“揺さぶる”
“伝える”んじゃなくて、“問いを投げる”
物語を書く、というのは本当に難しい。
次やるときはあちこち修正、
書き直してチャレンジしようと思う。
少しの並べ替えと、
突き動かされる一瞬を演出することで
多分もっと感動する余地ができるはず。
感情をえぐる場面が1発入ればなー、
あと「笑い」が一切ないのもアレだ。
ま、初演にしては頑張ったと思います。
「黒い星-遥かなる水平線-Ver.2.0」へ
精進してまいります。
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