「黒い星-遥かなる水平線-」制作秘話

2025/06/06オルト

「黒い星-遥かなる水平線-」
ついに明日、初演です。

このお話は、10年前に制作中に頓挫した、
コンセプトアルバム「黒い星」が元となってます。

 

お話は全然違うんですが、言いたいことだけ同じ。

コンセプトアルバムの方は、
十数曲の曲群と、ナレーション、SEで作る
録音ものでした。

元の方のストーリーは、人生やり直しもの。

 

ネットショップ店長のおっさんが死ぬシーンではじまって、
そしたら19歳の自分の部屋に戻ってる。

そこはロックのカンブリア紀ともいえる1990年代。
自分はこれからヒットする音楽の歴史を知っている。
この未来の記憶を使ってロックスターになってやる。

そしてwindows95が発売された。 この日を待っていた。
ネットショップの全知識を使い、
初めてネットを活用するミュージシャンとして
瞬く間にヒットを飛ばし続けロックスターへ、だが、、

 

というストーリーなんです。
詳しく語った過去ブログはこちら

 

コンセプトアルバムとしては成就しませんでしたが、
今回、ライブという別の形でも10年たってから実行することが出来るのは嬉しい限りです。

 

「黒い星-遥かなる水平線-」は4曲で30分のステージ。
ストーリーはイチから作り直しましたが、
言いたいことが10年前の作品とほとんど一緒。

 

今回作ったのは「夢を旅するおっさん」の物語。

 

今年に入ってから「ライブハウスをアトラクションにできないか?」
という発想が頭から離れず、この着想になりました。

 

プロジェクターと照明とインストによるショー、
プロジェクションマッピング、プラネタリウム、

やりたいことは山ほどありましたが、
現実化するために今は全部カット。

ストーリーを短いステージで伝えるために4曲に絞る。

 

ストーリー作りは、自分を棚卸することから始めました。

 

自分という人間は、

 

・ギターを弾いて歌う人
・物語が好き(本、映画、アニメなんでも)
・劇のサントラ作ってる
・旅行が趣味

 

んで、出来たのが、
弾き語り × 物語 × 旅

 

主人公が旅するロードムービー的なお話に決定。
そして自分の書いてきた曲をつなげて、
歌詞を物語に添うように書き換えていきました。

 

足掛け10年劇団にサントラ作ってきて経験で、
妄想したことも着想のひとつとなりました。

 

劇で音楽の存在は「裏方」なんです。
それ、逆転したらどうなる??

 

音楽が主役で、劇が裏方だったらどんなステージになるか。

 

そんな感じで徐々に組み上がって行きました。

 

さて、今日が最後の稽古です!

 

明日に備えてまいります。

 

「黒い星ー遥かなる水平線ー」

 

水平線の向こうに「本当の自分に戻っていく」
旅に出たおっさんを描いたストーリーのある弾き語り

 

ぜひぜひ、ご来場頂けましたら幸いです。
全力で準備してますのでぜひご予約ください!

👉こちらからご予約、またはSNSのメッセにて
スタッフを3倍にしてお待ちしておりまーすw

 

このライブはストーリーのあるライブ。
4曲の歌詞と、語りとSEと小冊子で
ひとつの物語を紡ぎ出します。

今回のライブ、私オルトさんに前売りチケットを
事前予約された方に限り、なんとっ!!

 

物語を構成する4曲が入ったCDをプレゼントー!

 

CD-Rじゃございません。プレスしたガチCD
しかも2枚も。フルアルバムです!

 

種明かししますと、前身バンド
「クアルテートリプリ」の3rd &6thアルバム
2枚をプレゼントさせて頂きます。
(もちろん未開封新品)

 

👉こちらからご予約、またはSNSのメッセにて
スタッフを3倍にしてお待ちしておりまーすw

 

物語

昔、少年だったぼくは、
夜の丘に登って、空に浮かぶ黒い星を探していた。
目には見えない、でも、確かにそこにあるはずの星。

あれから長い時間が過ぎた。
仕事に追われ、家庭を持ち、
いつしか夢のことなんて、忘れたふりをして生きていた。

だけどある夜、ふと気づいた。
心の奥底で、まだあの黒い星を探している自分がいることに。

ぼくはポンコツになった青い車に乗り、
もう一度旅に出ることにした。

水平線の向こうに何があるのかもわからない。
進んでも、進んでも、また水平線が続くだけかもしれない。

それでも、進む。

ぼくらはあの日、
夜の丘で誓ったんだ。

「見えないものを、信じることをやめない」と。

ぼくは今も、
あの黒い星を、
探している。

 

そんなお話を書いてみました。

ぜひぜひ、初演を目撃ください。

評判良かったらバンドでやるかも?
悪かったらこれが千秋楽www

 

よろしくお願いいたしますー!