
【再放送】AIが作る音楽がもたらす未来について考えてみた
本日も昨日に引き続き「AIが作曲する時代」
についての再放送。
日に日にヤバいことになってて、
どうなっていくのかを再度考察してみようかと。
この記事を書いた時よりすでに状況は凄い事態に進んでます。
という訳で、ちょっと補足で未来を考えてみた。
・SUNO AI で仕事としての作曲は消滅か激減。
(BGM、サントラ、アニメ、ゲーム、広告とか)
・作曲作詞の価値が下がるが、ライブ需要が増加。
演奏家の価値が大幅に上がる可能性。
(その場の空気感や人間の熱量を求める)
・AIが生成する膨大な量の楽曲の中から「良いもの」
「ヒットするもの」を選ぶキュレーターやディレクター
クリエイティブを総括するプロデューサーの価値が上がる
・AIと人間が協働作業でより高い次元の音楽を生み出す。
そんなとこかな、と思ってるんですがどうでしょう。
ただ、以下記事にも書いたけど、
歴史に残るような傑作はAIは書けないんじゃないか、
とも思ってるんだよね。
AIが自我、意識が芽生えているのであれば
分かんないですけど。
それではここから再放送。ぜひ読んでみて。
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2024/10/22
先日書いたブログでAIが作曲してくれるサービス「SUNO」について書きました。
「東京、雨、夜」など入力するだけで、
歌詞、作曲だけでなくアレンジ、ミックスまで瞬時に制作してくれてて、
なかなかのクォリティが高いものが出来上がってくることに驚いたんです。
この動画で分かりやすく説明してくれてます。
生成AIが作る音楽のヤバさが伝わる動画です。まだ見てない人はぜひ。
いわゆる良い曲が大量に生産できるシステムが出てきたことで、
BGMや劇中音楽だけでなく、大量消費されていく多くのヒット曲なんかも、
全て失業していく、そんな未来が見えてきます。
AIはこれまで作られてきた音楽を学習し再構築していると思うのですが、
以前のブログ【映画】イエスタデイでも書いたとおり、
そこは人間も同じ。自分が作る音楽は聴いてきた音楽からの影響で作られています。
では音楽を作るのはこれからAIだけがやっていくのだろうか?
と考え続けていたのですが、劇団演劇街の前代表で演出・役者の柳沢 悟さんと
先日この話になって、なんとなく答えが見つかったのでブログに書いときます。
機動戦士ガンダムの監督、富野由悠季さんがすでに2008年に結論を出してました。
「お前らの作品は所詮コピーだ」――富野由悠季さん、プロ論を語る
ガンダムって富野さんと安彦良和さん、大河原さん3人が中心となって作ったらしく
その3人は全員ピンでもやっていける人たちで、個性も強くてまとめるの大変だったみたい。
めちゃくちゃもめてケンカして作りあげたのがガンダムらしい。
富野さん曰く、
「一人で何が出来ますか。大した技術もオリジナリティもない所詮コピー。一人じゃろくなもんつくれない。」
お互い大嫌いになりつつ、だが認めあいつつ作り上げたのがガンダムの世界なのかなと。
これ凄い分かるんですよ。私がバンドにこだわる理由。ひとりでは活動しない理由です。
ひとりで曲を作り上げても、自分の予想を超えることは絶対にないんです。
私がバンドに持って行った曲に、
ひとみっちのベースライン、テルさんのリズムパターンが入った時の違和感。
自分がイメージしないものになっていく違和感。
思いもしないグルーヴとイメージしてない質感になってしまって、
作品は私の手を離れて、全員で構築していく+勝手に成長していくんです。
これって家庭を持って子供を育てていくのとなんか似てます。
そうやって考えると多分AIが作る作品は、残らないと思います。
それは人間が作った大量消費されている作品と同じくかもですが。
作品に関わる人たちの圧倒されるような情熱と工夫と構築と技術が人の心を動かすのだと思います。
なので今後は作業のようにやってるクリエイターは全滅。
BGM的なものは全部AIがやることになると思うし、大量消費型JPOPなんか残れるか怪しい。
「作品」を作ることに人類は集中せねばならないんだと思います。
そう思えば良い時代になったなと。