
【再放送】宮本武蔵「五輪書」とギター道の共通点
本日は再放送です。
宮本武蔵「五輪書」は父が突如渡してきた本。
そんな関係ではなかったのですがw
今思うと、私の人生にかけがえのない影響を
与えてくれた出会いでした。
彼がしきりに「この挿絵は殺気がすごい」
と言っていて、そんなもの何の役に立つ?
と思いながら聞いていたんですが、
今ならなんとなくわかるような気がしていて
この記事を書いた記憶があります。
数少ない彼との思い出です。
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2021/08/21
宮本武蔵の書いた「五輪書」を開いてすぐにあるこの挿絵。
長い剣と短い剣を両手に持って無表情にぶらんと下げている。
弱そうなお爺さんとも思えるけど、
自然体のようで、間合いに入ったらすぐ斬られそう。
宮本武蔵のヤバさが伝わってくる絵です。
この書では、上段、中段、下段といった5つの構えを詳しく紹介しつつ、
同時に「型」にとらわれてはいけない、
と、それぞれの型の弱点を指摘しているのです。
それで、遠い敵は長い刀、近い敵は短い刀で、と
両手に持って、ぶらりーん、という結論になったという。
相手を倒すためなら合理的に手段を択ばない。
この人、現代に生きてたら核でも使うな。。
多分ですが、これは全ての剣士にあてはまる最適解ではなく、
宮本武蔵が試行錯誤の上でたどり着いた、彼自身の最適解かなと。
「構え有りて、構え無し」という一節があって、
これは自分流に解釈すると、
「ギター教室に通ったり、教則本やDVDで勉強とか、マネとかは重要。
だけど、実践を重ねて自分流に消化してオリジナルを模索せよ」
ということかなと。
あくまで自然体な自分らしさが理想。
型は、上達の手掛かりに過ぎないと。
フラメンコギターの奏法を研究し続けているのですが、
あの世界はロックギターに比べると
けっこう「型」が重要視されているようで、
とてつもない難易度の奏法がいくつもあって、
「一生の時間を費やしても足らん…」
となっているのは今も一緒なのですが、
今はある程度自分流に変化させて、
自分の自然体の奏法として取り入れることが出来ました。
結局、勉強しないんじゃなくて、
ちゃんと勉強した上で、いったん忘れて実践せよってことかな。
勉強したことを鵜呑みにするんじゃなくて、
自分なりに考える意識が重要なのかなと
「五輪書」を読み思う。
本日はこの辺で。