
誰しもポンコツ。ポンコツ仲間。
なにか「理想の夫」とか「理想の彼女」とかに通ずる話のような気がしますが、、
たとえば意気投合してバンド結成、最高に仲良しのメンバーが集まったとします。
音楽の趣味も合うし上手い。理想のメンバーだったとします。
それが本当に最高の状態なんでしょうか?
ほとんどのバンドは始まる時はいい感じだと思います。
私のやってきた数々のバンドもそうでした。結婚で言うとハネムーン期。
で、3年もたつとどうなるかというと、倦怠期が訪れます。これは必ずやってきます。
メンバー同士の温度差が明らかになり、当然完璧な人間は存在しませんので、
3年も一緒にバンド活動していると良いとこ嫌なところ知り尽くしてしまいます。
温度差があることや完璧な人格はいないということは誰でも知ってる当たり前のはずなのに、
趣味や好みも違えば、入ってる情報や経験も違うから意見が違うのはあたりまえなのに、
相手が「間違ってる」とかなってしまうよね。
なぜそうやってバンドは上手くいかなくなって脱退したり解散したりしてしまうのでしょうねぇ。
「理想のメンバー」「理想のバンド」なんて考えてる時点で、
単に「自分に都合がいいだけ」の相手を求めているだけっていう。
(そういえば昔、理想の夫で3高という考えが流行った時期がありましたなあ)
意見が違う、判断が違う、というのは違う人間同士なので当然だし、
「自分が正しくて、相手が間違い」ということもあんまりなくて
「自分も正しくて、相手も正しい」ことの方が圧倒的に多いです。
当たり前ですけど3年の活動じゃ、ようやく種まきの時期がすんで軌道に乗りました、くらいのとこのはず。
ここでもし解散したら振り出しに戻るだけです。
本当は倦怠期が来てからが勝負所と思う。新たなスタートラインなんだと思います。
必ず来ると分かっている倦怠期ならメンバー全員で「倦怠期は必ず来る」
ということを共有しておけばなんとかやり過ごすことが出来るかもしれません。
なんとかアニングスドラゴンを続けてこれたのは協力してくれるメンバーのおかげです(ほんとありがたや)
ポンコツな私と一緒に音楽を作って頂いてさぞ大変でしょうwww本当に感謝しかありません。
とはいえポンコツではない人間などおらんと私は思うぞ。
ポンコツ同士、許しながら今後も行ければなあと思っております。
自分も変えない、相手も変えない。
お互いの考えが違うのは当たり前と知る。
相手の弱点を正そう、なんて思わずにその弱点を互いの長所で埋め合う。
ずっとそんな風にいけたらいいねえ。
自戒を込めて。