【再放送】ラジオ体操第4
先日書きましたとおり、ブログ放置になるのを抑制するために、
過去の私の書いたブログを再掲する形で「再放送」としてたびたび更新していきたいと思っています。
私の昔のブログは、短編のネタ系のものも多かったのですが最近は書いていないですね。
耳が遠くなって音楽が出来なくなったときにはパソコンひとつでできる趣味として小説を書こうなんて思っています。練習がてらそのうち短編SFでも書いてみようかな。先生の次回作に期待。
それではここから再放送迷作劇場「ラジオ体操第4」スタートです。
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2008年08月03日06:24
大変なものがうちにやってきた。
ラジオである。
ただのラジオであるが、このラジオの背負った使命は重い。
この地区のラジオ体操のラジオなのだ。
うちに来た理由はラジオ体操やってる公園からいっちゃん近いから。
なに、その適当な理由。マジいやなんだけど。そういうの交代でやろうよ。
もう朝とかすっげー落ちつかねえ。
もう寝坊とか許されないわけですよ。もし寝坊してしまったらどうしよう!
「すみませーん!」
「オルトさん、あなたわかってらっしゃるのかしら、この町内のラジオ体操の権威にキズをつけたのざますよ!今回の不祥事、もしとなり町にバレたりしたら学校中の笑いものですわよ!」
「町内会長さん!もうしわけありません!」
「へっへっへ、レベルの低いことやってやがるぜ」
「お、おまえたちは、となり町の最強ラジオ体操集団!エリート中のエリートを引き抜いて集められたという・・・」
「そう、レディオアクティブダンサーズとはオレたちのことさ!オレたちのラジオ体操を見ていきやがれ!!」
「す、すごい、からだをまわす運動、早すぎて上半身が消えやがった!」
「ヒ、ヒィ!両足で飛ぶ運動があんなに高く!」
「ふ・・・終劇だ・・・」
「見ろ!公園の草木たちが枯れている!最後の深呼吸で公園中の空気を吸いやがったんだ・・・こんな芸当が、人間にできるのか・・・」
「メーワクなやつらだなあ、こんなに枯らしちゃって」
「なんだと、ボウズ・・・誰に向かって口をきいてやがるんだ」
「ホントのラジオ体操は枯らしたりしないぜ、みてな!」
「なんだ、この動きは!これがラジオ体操だというのか!」
「これは普通のラジオ体操じゃない!まさか、伝説のラジオ体操第4??」
「枯れていた木々がよみがえっていく!やつが発する波動で植物たちが共鳴しているんだ!」
「フォッフォッフォ、こんなところにおったとはのう」
「長老!」
「むかし、ラジオ体操で世界の頂点を極めた男がおった。やつは事故で引退せざるをえなくなって世界から姿を消した。一人息子がおったと聞いておったが・・・」
「その息子ってのはもしかして・・・!」
完。