広島時代の思い出
広島経済大学というあんまし賢くない学校に行くため山口を出て以来、
大体10年近く広島に住んでおりました。
通っていた楽器店、井上ピアノ店で初めて広島でライブを見たのが「S.Y.U.K.」というバンド。
(井のP自体の会場で見たのか、それとも井のPの案内で他のところで見たのか忘れた)
地元山口では見たことの無い種類、レベルのバンドで、一発でファンになる。
プログレとロックとジャズを掛け合わせたようなサウンドで、中近東の雰囲気もある。
プログレなのにベースはファンクで、10代最後の時代を生きる私はぶっとびました。
そんで、そのカッコいいベーシストを観に何度もS.Y.U.K.のライブに足を運んだ。
当時広島でぶっちぎりでカッコいいベーシストだった。
500円のS.Y.U.K.のデモテープは何度も何度も聴いた。今でも脳内で再生可能だし、
家のどこかに眠っているかもしれない。
山口に居たころには、現KADATHのギタリスト菅原さんのバンド、TOPDOGをよく見に行ってた。
どうも、自分の曲が勝手にプログレみたいになるところはこのお二人のせいのような気がする。
S.Y.U.K.のギタリスト柴作さんのギター教室にも行くようになったのだが、
あまりにフィリピンパブに誘ってくることと、授業がアルディメオラの曲を完コピするという、
役に立つんだか立たないんだか分からん授業でギター教室は辞めて(笑)
そのころにスタジオマコマという爆心地近くのスタジオの店員をするようになり、
自分もバンド活動が始まって、追っかける側から追っかけられる側を目指して、
S.Y.U.K.ベーシストとの出会いはいったん終わる。
その頃は、中野力さんというベーシストを見るためにジャズニーズに通うようになっていた。
どうもフレットレスベースの方に惹かれてしまうようである。
後に山口で私が参加していたバンド「アブラカダブラ」のドラマーの二川賢太郎さんが、
広島のユニットで中野さんとしゅっちゅう一緒にやっていることを知り、
人との縁はどこかで繋がっているのだなあ、と思ったものです。
時がたち、50歳目前の頃。(3回バンドを解散するだけで人生はここまで過ぎるのだった)
アニングスドラゴン初めてのステージで、再び人とのご縁を感じることが起こった。
当日ゲストで来られたベースの方のプレイ、なんとなく聞き覚えがある。
リハーサルではそこまで気にしていなかったのだが、ライブが始まって気がついた。
ベースの音、フレーズ、雰囲気で分かってしまった。
私、30年前に、このお方のライブに何回も足を運んでおりました。
しかもこのお方を見に行くためだけに。
そのゲストは「しーなとシュウ」
S.Y.U.K.のベーシスト梶山シュウさんでした。
次の次の日曜日、6月16日(日)再び、かの方とご一緒させて頂きます。
若い頃に影響を受けた方と一緒のライブは自分にとっては感慨深く、よい緊張感を感じています。
それにしても人生は面白いものだなあ。
日時 6月16日(日曜日 ) オープン17:00 スタート17:30
場所 宇部市BIG HIP
チャージ 3,000円(ワンドリンク付き)
キャスト(敬称略)
梶山シュウ
さくぞう
アニングスドラゴン
フジヤマとオニサワ
Hyper Dunk