AIが作曲する未来はどうなんだ?
AIが未来を変える。
これは異存が無いどころか、うちの小さい会社ですらchatGPTを駆使している現代です。
AIが絵を描いたり、作曲作詞だって出来る。
つまりクリエイティブの領域までコンピューターがやってしまう時代が来てしまったようです。
NILVANAやMETALLICAのデーターを読み込ませてAIが書いた曲もあります。
聴いたけど、確かにそれっぽい。
ここまでコンピューターがマネできるのかと驚きました。
多分メタリカやニルヴァーナをあまり知らない普通の人には本人と聞き分けられないレベルと思います。
カートコバーンのメロディ作りの特殊性までコピーしてて、確かに驚いたといえば驚いた。
なんですけど、私はニルヴァーナやメタリカはめちゃ好きで若い頃から聴いてきた人でして。
これを聴いて思ったことは単純に「駄作じゃん」です。
人気が無くなって過去の栄光曲のセルフコピー品を作ってしまうバンドみたい。
結局、AIが出来ることは過去データーを集積して合理的にデーターを組み合わせるということ。
本来アーティストは、過去に自分がやったことを繰り返すことは無いはず。
新しいものを作ろうとするのは当たり前と思うのです。
もちろんアーティストが作った物だって完全にオリジナルということはなく、
聴いてきた音楽の影響を受けたコピー品の組み合わせで出来てるはず。
その出発点はAIと一緒です。
では何がコンピューターと違うのか、と言えば
「これがやりたい」「こうしたい」っていう意思が有るか無いかってことかな。
私はいつも、憧れの人のコピーになってしまっている自分への恥、悔しさがあります。
当然コンピューターにはそれが無い。
その悔しさがミスコピーを作り出し、突然変異を起こす。
そうやって、まるで遺伝子が繰り返してきた生命の進化のように続いてきているのが音楽の歴史と思うのです。
最近見た、感動した動画があります。
谷原章介が、めざましテレビでメタリカのドラマー、ラーズにインタビューした動画です。
この動画の中でラーズは
「メタリカは態度だ」
「メタリカは姿勢だ」
「メタリカはマインドだ」
「メタリカは12気筒のエンジンの自動車。メンバーは部品。だから使命がある」
と、言っていたと記憶している。
この強い意志をコンピューターがコピーできるのか??
やれるもんならやってみろ。
泣きましたー。
ロックファンは全員見た方がいいですよ。
もしも、この「強い意思」をAIが持ってしまう未来が来るとしたら。
小説「アイの物語/山本弘」のように
コンピューターが生命として、地球の次の生命体として進化していく段階になることなんだろうなあ。
それにしても谷原章介のキャラと違う面を見たなあ。
大変好きになりました。