共通言語

2023/05/02オルト

ハードロックのライブに行ってきました。
私もハードロックは大好きで、中でもレッドツェッペリンは死ぬほど好き。

70年代のハードロックやプログレなどは、B級含めて聞きまくった時期があります。
海賊盤もよく買った。

だからこの日のライブは全部「わかるー!」って私めっちゃ楽しかったんです。
もちろん会場の皆さんも大盛り上がり。みんな往年のハードロックが「分かる」人だからです。

 

これって「共通言語」だからだと思うんですよね。
おそらく個人個人は、ジャズが好きかもしれないし、最新のメタルが好きかもしれない。
だけど「ハイウェイスター」はみんな分かる。
だから会場一体で盛り上がれるんです。

 

いわば、アニメオタクひとりひとりはそれぞれ全然違うアニメを愛していても、
「エヴァンゲリオン」や「ガンダム」「ジブリ」を共通言語として話すことができる。

 

正直うらやましいです。我々の音楽には共通言語が今のところ多分無い。

だから「共通言語」を作ることは出来ないだろうか、と考えるわけです。
うちのライブに来ていただいた方に、ひとつだけでも「分かる!」を作ってあげたら
そこを取っ掛かりにして気に入ってくれるかもしれない。

 

これまでもバンド内で「ホワッツゴーイングオン」やジプシーキングスの「マイウェイ」
をリハーサル段階まではやったんですが、客席と一体にさせるだけの何かがあるか、というと
個人個人には刺さる人がいても「共通言語」として機能する気がしない。
「いいもの観れた」くらいには思って頂けそうなんですが。

 

じゃあ、他に何か無いか、と考えてみたんですが、
例えばビートルズだと、メジャーな曲で我々に似合う曲が無い。
やりたい曲は「ディアープルーデンス」とか「ハッピネスイズアウォームガン」で知らない人も多い。

じゃあ尾崎豊をレゲェやファンクにしてやったらどうだ、とも思うけどどうだろう。
尾崎が青春だった人には刺さりそうだけど、そこから我々の音楽を気に入る、
という流れにはなりそうもない。

 

色々考えて、ジプシーキングスの「ボラーレ」が良いのでは?と今考えています。

じつは昨日から練習を始めてみました。

3人で歌えるし、短い曲だし、ビールも売れそうだ。
(問題はめちゃくちゃギターが難しい)

これが正しいかどうかはやってみなけりゃ分からないですが。。。
やってほしい曲やアイデアがある方はぜひご意見いただければ幸いです。

 

考えてみると、オリジナル曲を発表するバンドで、その上こんなジャンル分けしにくいようなバンドって
オリジナリティがあってなんぼ、新しい価値を作ってなんぼ、の世界だから、
うちのバンドにぴったりのカバー曲があったとしたらそれはそれでマズい気がします(笑)

 

とはいえオリジナル曲バンドのライブで「知ってるカバー曲」が演奏されると
私自身も正直ホッとするんですよね。「知ってる!」って。

 

「来て良かった」と思っていただけるライブをするためにも、
引き続き考えていこうと思います。