世界の救い方解説【午前二時】
この曲の歌詞に違和感をおぼえた人は多分正解です。
一見「良いこと」を言っているようにわざと装っている歌詞となるよう書きました。
結論からお伝えしますと、このお話の主人公は
「クズ」です。
なのに自分自身では
「自分は人がいいところが欠点だよなあ」くらいに思っている
「クズの身勝手な独白」
がこの「午前二時」という曲なんです。
この曲は主人公が「自分はいつか死ぬ」という事実を突然意識してしまう、
というシーンから始まります。
つまり、この人間は普段「自分が死ぬ」なんて全く思わないまま、
SNSを繰り返し開いたり、芸能人のスキャンダルや政治問題に怒ったりしながら
「時間」
を無駄に潰して生きているだけの人間です。
この人間は、人から見たら何の価値にもならないような過去の栄光だけが自尊心で、
お世話になった人に「ありがとう」の感謝も伝えず、「いつか」なんて思いながら
そのお礼が出来ないまま、その人が亡くなった時に反省のふりだけをすることを繰り返すんだろう。
「誰かのために生きたい」なんて言っていること自体、誰のためにも生きていない証拠。
なのに「ご褒美だけが欲しい」
誰かが言ってた「人生は楽しむためにある!」なんて言葉を本気で信じている浅ましい人間。
人とのつながりは、
「メリットがあるかどうか」
だけでいつも計算しているいわゆる
「クレクレちゃん」
それがこの曲の主人公です。
私がモデルです。
死ぬまでにはもう少しマシな人間になりたいものです。
そう書くと、めちゃ自分に厳しいみたいだけど本音は逆です。
そんな自分も赦そう、ダメな自分も認めよう、
なんて思いながら書きました。
太宰治の「人間失格」読んだとき、私は
「失格しててもええやん」
と思ったんです。
私と同じダメ人間に捧ぐ